アンチエイジングのためのαリポ酸

今日は、αリポ酸についてまとめてみました。

αリポ酸(別名チオクト酸)、実はアンチエイジングでとても重要な働きをしているんです。

 

αリポ酸 α-lipotic acid

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◇αリポ酸とは

もともと肝臓や酵母から発見された物質で、細胞中のミトコンドリアに存在します。腸内細菌で合成されますが、年齢とともに減少すると言われています。
食品では牛・豚のレバー、ホウレンソウ、ブロッコリー、トマトなどに含まれていますがなかなか食品で補うのは大変なようです。

 

◇作用の仕方
αリポ酸は、還元型であるジヒドロリポ酸とともに抗酸化作用を持ちます。
体内のエネルギー産生を助けるように働き、エネルギー代謝亢進や酸化ストレスの抑制作用を持ちます。

 

◇期待される効果
アンチエイジング

 ビタミンCの400倍の抗酸化作用を持ち、老化の原因である酸化を防いでくれます。最近では前回紹介したタチオンの産生を促す作用もあることが分かっているため一石二鳥ですね!また体内のビタミンC、E、コエンザイムQ10を再利用することもできるため、高濃度ビタミンCなどのビタミン点滴と併用するのがお勧めです!

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代謝活性・痩身効果
 αリポ酸が解糖系~TCAサイクルなどのエネルギー産生サイクルを円滑に循環する補酵素として働くため痩身効果が期待されています。但し、α-リポ酸はあくまで補酵素ですので、酵素をはじめとした他の因子が整った環境でなければ、どんなにα-リポ酸があっても役に立たないので注意が必要ですね!

 残念ながらヒトではエビデンスは不足しているようですが、動物実験レベルで、脂肪抑制効果が顕著に表れることが明らかになっています。

 

デトックス効果
 金属キレート作用があるので、有害重金属などの排出を助けてくれます!

 Cd、Pb、As、Hgのキレートに有効とされてます。

 

④糖尿病合併症の改善
 糖尿病末梢神経障害や腎症の改善、心性自律神経障害の改善についてはエビデンスでてきているようです☆

 (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9051389?dopt=Abstract)

 

 ◇身体の中での動態に関して

 αリポ酸は吸収さやすく、すぐに代謝され、また最終的に腎臓から排泄されるため蓄積されることはないと考えられています。一般的に1,200mg/日までの摂取では重要な副作用がなく、安全で長期服用も可能であると一般的に考えられているようです。

(Associate Professor of Miami university,John E. Lewisによる。http://www.daiwa-pharm.com/info/%EF%BD%8Cewis/8845/)

 

 ◇副作用

 遺伝的に低血糖症を発症される方がいるので注意しましょう。

 

参考

http://www.gankatsu.net/Alpha.html

 

☆まとめ☆

 抗酸化作用や代謝促進作用がアンチエイジングや肥満予防につながる可能性が期待されます。蓄積しにくく、安全性も高いので毎日補充しても問題なさそうです。