グルタチオンについて

美白・美肌点滴で名高いグルタチオン点滴について まとめてみました。

 

グルタチオン

一般名 グルタチオン( : Glutathione)
分子式 :C10H17N3O6S

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グルタチオンは、アミノ酸3つからなる抗酸化物質です。体内で活性酸素から細胞を守る働きをしています。グルタチオンは、細胞内で絶えず作られ、細胞外に放出されています。最近の研究では低浸透圧刺激によって細胞内から細胞外へグルタチオンが放出される機構が明らかになってきているようです(米国科学誌プロスワン(PLoS One、2013年1月30日電子版))。

グルタチオンは、チオール基(SH基)をもっていることで、活性酸素種や過酸化物を還元して消去するという抗酸化作用を示したり、様々な毒物や薬物のシステイン残基のチオール基にS-S結合(グルタチオン抱合)することによって解毒作用などを示します。

また、これによって細胞の傷害死やがん化や老化を防御する役割を果たしているようです!

その他にも下に記載したような効果が添付文書上で記載されています。

 

 

☆主な薬理学作用

(http://www.nihon-generic.co.jp/medical/search/files/THTIN00_PI_001304.pdf)

①皮膚や粘膜への効果
 ヒスタミン遊離を抑制し皮膚炎を改善する.メラニン生成阻害作用が期待できる。

 →皮膚の保護や色白効果がありそう!

②肝障害に対する作用
 慢性肝障害に対して改善効果が期待できる。

 →アルコール飲む方や慢性的に脂肪肝などで炎症が起きている方に良さそう!
③中毒症
 鉛中毒・有機燐剤中毒、メチル水銀中毒などの改善効果が期待できる。

 →重金属のデトックスに有効そう!

放射線障害に対する効果
 放射線障害を防止する効果が期待できる。

 

☆体内に入ってからの動きについて

体内に入ると1日もすると成分のほとんどは、血液を作っている血球に乗って全身を巡ります。その後ゆるやかに消耗されていくようです。体外に排出されるグルタチオンの量は7日後までに投与したうちの25%くらいのようです。

消耗の程度によりそうです。美白効果目的では1週間に1~2週間に1回程度が望ましいとの記載が多い印象です。

 

詳しいエビデンスはないようですが、一応systematic reviewの論文で日焼けに対する美白効果の検証を行っているものがあったのでアップしておきます。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30895708

 

☆まとめ

グルタチオンには美白効果、肝障害に対する回復作用が期待され、美白効果目的では消耗の程度にはよるが、1週間~2週間に1回程度の点滴の間隔が一般的のようです。