プラセンタについて

プラセンタについてまとめてみました!

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◇プラセンタとは?

プラセンタとは胎盤のことで、その胎盤に含まれる有効成分を抽出して薬品にしたものがプラセンタ注射です。

歴史上は、クレオパトラ、秦の始皇帝マリー・アントワネットが若さや美しさを保つのに使われたという逸話があります。

製剤の種類としてはメルスモンやラエンネックが厚生省で認可された薬剤としてあります。これらはいずれも正常な母体の胎盤が原料となっています。

 

◇プラセンタの作用機序 

細胞のレセプターに作用して多様な機能を発揮するものと考えられています。

主な主成分としては成長に必要となるアミノ酸核酸、ビタミン、成長因子などで、それらが主な効果を及ぼすと考えられています。たくさんの成分から成るため分子学的な薬理作用などは研究が難しいようですが、イメージとしては漢方薬に近い効果を及ぼします。

 

◇プラセンタの効果

疲労回復

・皮膚炎の回復

・更年期症状の改善

・しみや肌荒れなどの美白・美肌効果

・肝機能障害

その他、花粉症、冷え性、関節痛など多くの症状に効果が期待できます。

 

◇プラセンタの製剤の違い

胎盤をふくむ製剤で大きな違いはありませんが、胎盤含有量や添加物に少し違いがあります。

 ・ラエンネックは注射だと少し痛みが強く、メルスモンが痛みが少ないです。

 ・ラエンネックは、メルスモンに比べ少し量が多い

 

◇安全性

ヒト胎盤由来で安全性がとても高いです。

 

◇体内での動き

投与法によって異なるようです。

 ■血管内投与ー数時間で体外へ排泄される。

 ■皮下・筋注射ー吸収が緩やかになり効果は3日から1週間にわたり持続する。

  皮下注射がもっとも効果が長く持続する。

 

注射で皮下・筋注と同様の効果を得るためには注射頻度や量を増やす必要があると言われています。また静脈注射に関しては、過去に報告例が少なく、安全性に関しては皮下・筋注投与のほうが勝っています。

(引用文献 http://jplaa.jp/ppt/guide_%20lecture1.pdf)

 

 ☆まとめ☆

安全性が高く、美容や肝保護作用など多くの効果をもつプラセンタ。

投与法は皮下注や筋注がお勧めです。