NMNについて

アンチエイジングで最も話題のサプリ!

 

ニコチンアミドモノヌクレオチド(nicotinamide mononucleotide: 以下 NMN)

についてまとめてみました!!

 

実はNMN、大学病院レベルでも研究が進んでいる注目のサプリです!

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◇NMNとは?

NMNは、NAD+生合成系における中間代謝産物です。加齢に伴って減少するNAD+の生体内での合成に寄与する分子で、老化に大きな影響を与えるとされているサーチュイン(situins)は、その機能を発揮するためにはNAD+が必要であり、NMNは、NAD+の合成を促進することで、サーチュインの作用を経て老化の過程に影響を与えていると考えられています。

 

※サーチュイン(situins)とは?

ヌクレオソーム (nucleosome)からアセチル基を除去し、染色質(chromatin)の中で不活性化したい遺伝子領域をより強固にする酵素のこと。多くの動物で老化に関係していると言われている物質です。

 

◇NMNの作用・効果

NMNの投与によるNAD+合成系の活性化が老化に伴う一連の症状を緩和するという研究が続々と報告されています(参考文献1、2)。例えば、老化研究の第一人者であるワシントン大学の今井眞一郎教授は、マウスを対象としたNMNの長期経口投与の影響を観察し、その結果、エネルギー代謝の改善、インシュリン感受性の向上、骨密度の増大、骨格筋のミトコンドリア活性の向上などを認めました(参考文献3)。

 

◇NMNの研究に関して

現在、より精密な生体内での分子生物学機序について研究が進んでいます。

興和製薬と特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構(SBIと略)は、NMNの作用機序の解明のために、「マルチオミックス解析によるNMNの細胞内作用機序の解明」に関して研究委託を行うことで合意しました。

この研究結果は、国際的学術論文誌などで適時公開される予定です。

 

◇NMNへの期待

①NMNは高い確率での若返り効果が期待されていると言われており、それは諸々の臨床研究で解明されはじめています。

②NMNは加齢と共に減少し、それと共に老化現象が表れてくると言われています。老化により様々な加齢由来の疾病を発症するリスクが高まりますが、NMNを摂取することで加齢を遅らせ、加齢由来の疾病の予防になると考えられています。

③肌(表皮及び皮下)に対しての作用も同様に、加齢と共に減少するNMNは塗布によっても素早く細胞に到達しミトコンドリアに作用すると言われています。

④肌(表皮及び皮下)には化粧品に配合することにより経口摂取以上の効果が発見される可能性があります。

 

◇体内での動態

消化器官で90%以上が壊されてしまうNADやNADHと違い、NMNは消化器官で分解されず素早く血中内に入り込み、細胞に届けられます。

◇安全性

過去に副作用の報告はありません。

広島大学病院でNMNの長期内服を行われており安全性も高いことが示されています。

 

☆まとめ

NMNはアンチエイジング作用を持ち、現在分かっているだけでも

エネルギー代謝の改善、インシュリン感受性の向上、骨密度の増大、骨格筋のミトコンドリア活性の向上効果があります。

大学病院レベルでも研究が進んでいるアンチエイジング治療薬です。

 

参考文献1:Yoshino et al. NAD+ Intermediates: The Biology and Therapeutic Potential of NMN and NR. Cell Metabolism 2018 Mar 6; 27 (3): 513-528.

 

参考文献2: 山口慎太郎、吉野純、老化関連疾患におけるNAD+合成系の役割と創薬標的としての可能性、生化学、第87巻第2号、pp.239-244 (2015)

 

参考文献3: Mills, K., et al., Long-term administration of nicotinamide mononucleotide mitigates age-associated physiological decline in mice, Cell Metab. 2016 December 13; 24(6): 795–806. doi:10.1016/j.cmet.2016.09.013.